ムクノキ(椋木)-植木に関する百科事典サイト:植木図鑑

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ムクノキとは

ケヤキやエノキの仲間で、エノキと間違えやすいことから頑固者を例える諺にもなっています。ケヤキやエノキと同様に大きくなりやすい木で、天然記念物に指定されているものもあります。樹幹(樹木上部の葉と枝の部分)を大きく広げる美しい樹形で、緑陰を形成しやすく、緑化木として広く利用されています。

ムクノキの写真 ムクノキ

ムクノキの種類・選び方・おすすめ

ムクノキの原種は大きくなりやすく、緑化木向きの木です。今のところ派生した園芸品種はありません。

ムクノキは街路樹や緑化木でよく利用される大きくなりやすい植木です。あまり庭木としてはおすすめできません。もし庭木として利用する場合、選び方は、成長が早いので苗木の頃から成長する様を楽しむのがおすすめです。

ムクノキの特徴

ムクノキは、芯が立たずに樹冠が大きく広がる木です。自然と美しい樹形に広がっていきます。

ムクノキの葉
葉は細かく、深い緑色です。秋には黄葉が楽しめます。
ムクノキの幹肌 幹肌
白灰色の幹で少しゴツゴツとした幹です。
ムクノキ樹形 樹形
単木が主流です。株立ちにもなりますが、生産はあまりありません。

ケヤキとムクノキとエノキの葉の見分け方 エノキは鋸歯(葉の周りのギザギザ)がやや丸くぷっくりとしています。ケヤキとムクノキは難しいですが、 葉の先端がムクノキのほうが尾のように長く伸びます。また、葉の表面を逆なでると、 ムクノキのほうがザラザラが濃く抵抗が強いです。 また、葉の付け根の3脈(葉脈が3方向に分かれる)がムクノキのほうが明確に出ています。

ケヤキムクノキエノキ違い 違い
左からムクノキ、ケヤキ、エノキ(ケヤキの葉脈が黒いのは排気ガスかすす病と思われます。)
3脈 3脈
左がムクノキの葉。付け根の3脈がくっきりと確認できます。

ムクノキの育て方

栽培環境

ムクノキは、肥沃な土壌を好みます。土壌づくりは、土は赤玉土か黒土7:腐葉土か市販の培養土3で配合し、水はけのよく肥沃な地にするとよいでしょう。 日照条件は、日向~半日陰まで可能ですが、日陰では葉の付きが悪くなります。西日には強いです。

肥料

緩効性の有機肥料(鶏糞など)と少量土に混ぜ込んで植えるようにします。始めは少量にして置きあとは状態を見て追肥を行います。

気を付けたい病害虫

テッポウムシに食害されることがあります。テッポウムシの食害に合うと、小さな穴からおが屑のようなものが出ますので、穴に市販のテッポウムシ専用の殺虫剤を吹き込むようにします。

メンテナンス

樹形を整えるための剪定

ムクノキは自然と樹形が揃うので放っておいても問題ありません。大きくなりすぎたら、希望の高さや幅の手前の位置で、ぶつぶつと枝を落とし、切り口から細かい枝を出すようにしますが、ムクノキの良さが損なわれることがあります。剪定で樹形を抑えきれないことがあるので、狭い場所での植栽には向きません。

追肥

葉の様子を見ながら油粕などの追肥を与えるようにします。葉がきれいな深緑色をしていれば追肥の必要はありません。

植え替え

適期は落葉期である12月から3月までの間です。土を崩さないように根ごと掘りあげて植え替えるようにします。

まとめ

作業カレンダー・年間スケジュール

  • 観賞時期 黄葉
  • 植え替え 12月~3月
  • 剪定 12月~3月

ワンポイントアドバイス

  • 樹形が美しい
  • 成長が早く剪定が必要となることも
  • 丈夫で育てやすい
  • 西日に強い
インデックス
  • 西日に強い
  • 紅葉が美しい

基本データ

学名:Aphananthe aspera
1科・属ニレ科 ムクノキ属
2タイプ高木/落葉広葉樹
3和名ムクノキ 別名 ムクエノキ
4原産地東アジア、日本
5日照条件日向~半日陰
6植栽条件露地植え
7耐寒性〇(本州北部)
8耐暑性〇(九州まで)
9耐陰性
10育てやすさ◎ 丈夫で育てやすい
11成長の速度早い
12用途緑化木

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